2020年8月より、露骨に遊戯王投資家が動き始めるようになり、さまざまなカード・パックが高騰しています。
この記事で紹介するカード・パック・サプライの位置づけとしては、「投資家しか買っておらず、プレイヤー・コレクターの多くは買っていないだろう」というものです。
今までの相場は、プレイヤー・コレクターが「自分にとって払う価値がある金額」ということで高騰していた背景がありますが、今の相場は投資家が「とりあえず買っておけば高騰するんでしょ」ということで必要以上に相場が上がってしまっているものが何点かあります。
そのようなカードは、投資家同士のマネーゲームの対象になってしまっているので、マネーゲームをやりたい方は購入すればいいですし、コレクターの方はわざわざ高値で購入する必要はないと思っています。
一部にはなりますが、そういった違和感を感じたカードを紹介します。
また、逆にこちらに紹介していないからといってコレクターも集めている安心できるカードというわけではありません。全部紹介すると、じゃあこれ以外買えばいいんだと思う人も出てくると思うんで、変だなと思うけど書いてないのはまだまだあります。
紹介するのは露骨なものだけです。需要がありましたら、随時更新します。
目次
カード
ラーの翼神竜 20thシークレットレア
「20th ANNIVERSARY LEGEND SELECTION」に封入。
定価で購入できたオベリスク・オシリスの20thシークレットレアが2019年12月に大幅に値上がりし、それを目の当たりにしてた遊戯王プレイヤー・コレクターが、2020年1月8日発売の「週刊少年ジャンプ」の「応募者全員サービス」に応募しないわけがなく、ほとんどの方は持っているカードだと思います。
また、この週の週刊少年ジャンプは余裕で在庫が残っていたので、週刊少年ジャンプの買占めによる応募者全員サービスに応募できなかったという人も少ないです。
5chの「【遊戯王】高騰・暴落しそうなカードを探すスレ」に書いてある情報になりますが、「ラーニキ」という人物がかなり買い占めしているみたい。
ブラック・マジシャン・ガール KCレア 未開封
DVDブラック・マジシャン・ガールの20thシークレットレア未開封が高騰しているのを見て、第2のブラック・マジシャン・ガール未開封を探した結果、この商品にたどり着いたんだろうなという印象です。
開封済みのカードに対して未開封が4~5倍の値段がついているので、コレクター需要は少なく、投資家が買い漁っているのかなと思います。
Sin 真紅眼の黒竜
- 真紅眼の黒竜
- 未開封
- 映画パック
という理由で投資家が購入したのかもしれないけれども、300円でも売れるかどうか微妙だったものが、5000~10000円になってからコレクターが買うわけがないです。
自分は、7枚ぐらい未開封をあげてしまったので売れなくて少し悔しいです。案の定、相場は下がりつつあります。
青眼の白龍(SCB1-JPP01) 未開封
某遊戯王投資家の影響で一時的に2~3万円台になりましたが、現在は1万円台の相場になっています。
買い煽りで相場が上がるのは、必ず下がるという見本になったかと思います。一度、買い煽りの高騰に失敗しているので、再度上がりまくることはないだろうと。
また、秘蔵レアと思っていたカードが秘蔵レアではない可能性もあるので注意してください。詳しくは以下の記事で解説しています。
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青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)SCB1未開封のチラシが黄色でも秘蔵レアとは限らない
青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)には、さまざまな種類がありますが今回はその中でも「SCB1-JPP01」という型番のカードについてです。 このカードは少し特殊で、未開封状態で背面のチラシが灰 ...
トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール(G6-02) シークレットレア
トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール(G6-02)は、2001年12月20日に発売された「遊戯王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」というゲームに確定で封入されたカードです。
ゲームには特別版と通常版の2種類があり、特別版には「シークレットレア」、通常版には「ウルトラレア」が入っていて、通常版の方が販売本数が少ないため「ウルトラレア」のレアリティの方が高額です。
では、「遊戯王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」の販売本数は何本かというと「264,056本」になります。
勘にはなりますが、売上本数の80%が特別版、20%が通常版と考えるとトゥーン・ブラック・マジシャン・ガールのシークレットレアは、約21万枚存在することに。
2001年代はスリーブも普及していた時期ですので、1999年の遊戯王黎明期ほど美品に貴重さを感じるカードでもないです。
相場が急騰する前は、1000円~2000円でお手軽に購入できたカードなので、グループによる買い占めで無理やり相場を上げたのかと。
パック
20th ANNIVERSARY LEGEND SELECTION
2020年1月20日発売の週刊少年ジャンプ8号で実施される応募者全員大サービスのパック。
ラーの翼神竜 20thシークレットレアと同じ理由。
ビクトリーパック
2020年7月号で実施された応募者全員サービスパック。
最初から変な相場だなとは思っていましたが、その後も若干相場が上がり続けたパック。
真紅眼の黒竜が入っているとはいえ、OCGではなくラッシュデュエルなので、値上がりし続ける理由がよくわかりません。
3000円代のとき、誰かが買占めしてあげていたけれども、資金がなくなって現在停滞しているのではないかなと思います。
もし、もう一度相場が上がるようであれば、グループによる買い占めか買い煽りによる高騰を疑った方がいいです。
サプライ
YCSJ マジシャンズ・コンビネーション デュエルセット
「ブラック・マジシャン・ガールの KCレア 未開封」と同様、ブラック・マジシャン・ガール関連の未開封ということで、相場が上がったのだと思います。
また、これの相場が上がったことで、投資家の収集範囲は、
- ブラック・マジシャン関連
- ブラック・マジシャン・ガール関連
- 青眼の白龍関連
- 真紅眼の黒竜関連
に限られるのはよくわかりました。