遊戯王の初期ノーマルカードで「偽物のわな」というカードが以前5,000円以上で売れたというのはご存じでしょうか?
なぜ、そこまで高額で売れたかというとこの「偽物のわな」はスタジオ・ダイス版だったからです。
手元に遊戯王カードがあれば見てみてほしいのですが、右下に
「(C)高橋和希/スタジオ・ダイス/集英社」
という表記があります。
現在は、「(C)高橋和希/スタジオ・ダイス/集英社」と書いてありますが、初期のころは「(C)高橋和希/集英社」と記載されていました。
目次
スタジオ・ダイス版とは?
冒頭にも書いた通り、遊戯王の右下の表記には以下の2種類の表記がされています。
1期(初期) | 2期以降 |
---|---|
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(C)高橋和希/集英社 | (C)高橋和希/スタジオ・ダイス/集英社 |
スタジオダイスという表記は、2000年4月20日に発売された2期のボックス「Magic Ruler -魔法の支配者-」以降となります。
では、なぜ初期ノーマルカードの「偽物のわな」にも「スタジオダイス」という表記がされているのでしょうか?
実は、ある理由で初期Vol.4~Vol.7まで「スタジオダイス版」が存在が製造されることになってしまいました。
その理由を時系列で紹介していきます。
初期~2期にかけての時系列
Vol.4~Magic Rulerまでの、発売された時系列は以下の通りです。
ボックス名 | 発売時期 |
---|---|
Vol.4 | 1999年7月22日 |
Vol.5 | 1999年9月23日 |
Vol.6 | 1999年11月18日 |
EX | 1999年12月16日 |
Vol.7 | 2000年1月27日 |
Magic Ruler -魔法の支配者- | 2000年4月20日 |
遊戯王カードは発売したら、そのボックスのカードの製造が終了するのではなく、その都度追加で製造されます。
もう、お分かりかと思いますがVol.4~Vol.7までは、2期が発売されて以降も製造され続けました。これが、初期カードに「スタジオダイス版」が存在するというカラクリになります。
しかし、追加製造とはいえ製造数は通常より少ないため珍しいカードになるということです。
初期スタジオダイス版の高額カード
Vol.4~Vol.7のスタジオダイス版の高額カードを調査してみたところ以下の4種類のカードが1,000円を超えるようでした。
- シークレットレア
- パラレルレア
- ウルトラレア
- ノーマルレア
字レア、スーパーレアに限っても通常よりは高値で販売されていましたが、1,000円を超えるのは難しいようでした。
高額カードをまとめましたので参考にしてみてください。
ボックス | カード名 | レアリティ |
---|---|---|
Vol.4 | ハーピィ・レディ三姉妹 | シークレット |
封印されし者の右足 | ウルトラ | |
デーモンの召喚 | ウルトラ | |
万華鏡-華麗なる分身- | ウルトラ | |
Vol.5 | ブラック・デーモンズ・ドラゴン | ウルトラ / パラレル |
心変わり | ウルトラ / パラレル | |
死者への手向け | ウルトラ / パラレル | |
陽気な葬儀屋 | ウルトラ / パラレル | |
偽物のわな | ノーマルレア | |
カラス天狗 | レア | |
Vol.6 | グレート・モス | シークレット / パラレル |
千年竜 | シークレット / パラレル | |
神の宣告 | ウルトラ | |
昇天の角笛 | ウルトラ | |
盗賊の七つ道具 | ウルトラ | |
マジック・ジャマー | ウルトラ | |
ベビードラゴン | ノーマルレア | |
Vol.7 | クリボー | ノーマルレア |
聖なるバリア -ミラーフォース- | シークレット / パラレル |
Vol.5の「カラス天狗」がなぜか高額だったり、Vol.7だとウルトラレアでも高値ではなかったりと、やはり発売時期によって希少さには違いがあるようでした。
Vol1のスタジオダイスと書いてあるカードはスタジオダイス版ではなく復刻版
11期より右下の表記が「スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI」に変化
11期から右下の表記から「高橋和希」という文言が消えて、「スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI」に変わっています。
遊戯王の権利がテレビ東京・KONAMIに移ったということでしょうか?
まとめ
遊戯王の初期カードは奥が深く、BOOSTERだったりスタジオダイス版だったり、コレクターがいろいろこだわるのがわかりますね。
手元に初期スタジオダイス版のカードがあったら、一度メルカリで調べてみてください。意外な値段がつくかもしれませんよ!